階段の下りが痛い|半月板と変形性膝関節症の50代女性
病院で3か月リハビリを受けたけれど、変わらなかった。
そんな状態から、約2か月で走れるところまで回復された50代女性の症例をご紹介します。
なお、こちらはこの方の場合の経過であり、結果には個人差があります。
膝の状態
この方の膝は、左右で状態が違いました。
左膝は半月板損傷。
2025年4月から痛みが出はじめ、水が溜まったこともありました。
右膝は変形性膝関節症。
そして今回、痛んでいたのは、こちらの右膝でした。
さらに、左の股関節に臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)がありました。股関節そのものの痛みは強くありませんでしたが、動く範囲に制限がある状態です。
膝が左右で別の問題を抱え、そこに股関節の条件も重なっている。
これが出発点でした。
来院時の状況
歩くこと自体がつらい。
そして階段。とくに下りるときが痛い。
初回は杖を持参して来られました。
常に使っていたわけではありません。
ただ、持っていないと不安で外出できない。そういう状態でした。
病院ではリハビリを3か月受けておられましたが、変化を感じられなかったそうです。
階段の下りだけが痛い、という情報
この方は、階段を上るときは痛くありませんでした。
痛むのは下りだけ。
これは評価のうえで重要な情報です。
上るときは、膝を伸ばしながら身体を持ち上げます。主に太ももの前の筋肉が縮みながら働く動作です。
一方、下りるときは違います。
膝を曲げながら、落ちてくる体重を受け止める。
筋肉は引き伸ばされながら力を出すことになります。
そして着地の瞬間、膝には体重の数倍の負荷がかかります。
つまり下りは、膝を支える力と、関節の安定性がそのまま問われる動作です。
下りだけが痛いということは、支える力が足りていない可能性が高い。
当院ではそう考えます。
目標は、旅行とスポーツ
この方が最初に話してくださった目標は、はっきりしていました。
普通に歩けるようになりたい。
そして、旅行に行きたい。スポーツができるようになりたい。
痛みを取ることが目標ではなかったのです。
当院では、この点をとても大切にしています。
痛みが減ることは通過点であって、終わりではありません。
やりたいことができる状態に戻ってはじめて、膝が良くなったと言えると考えています。
動きと安定性を、一つずつ
進めたのは、膝の動きと安定性の改善です。
一度にすべては変わりません。
一つずつ確認しながら進めました。
まず、膝がどこまで動くのか。
何が動きを止めているのか。
硬くなっている組織を整えて、動く範囲を取り戻していきます。
そのうえで、その範囲を支える力を戻していく。
この2つは役割が違います。動くようになっても支える力がなければ、日常生活でまた同じ負担がかかるためです。
そして左の股関節。ここに可動域の制限があると、その分の動きを膝が肩代わりします。
膝だけを見ていては、この繋がりは見えません。
約2か月での変化
経過とともに、杖を持たずに出かけられるようになりました。
階段の下りも、しゃがむ動作も、そこから立ち上がる動作もスムーズに。
そして現在は、正座も膝の負担なくできるようになっています。
さらに、走ることもできるようになりました。
約2か月での経過です。
正座ができるようになった様子
文章よりも、実際の動きを見ていただくほうが伝わると思います。
杖を持って来られた方が、ここまで膝を曲げられるようになりました。
この症例から見えること
左は半月板損傷、右は変形性膝関節症、股関節には臼蓋形成不全。
診断名を並べると、かなり厳しい状態に見えます。
ただ、診断名は何が損傷しているかを教えてくれますがなぜその方が痛いのかまでは教えてくれません。
この方の場合、階段の下りだけが痛いという情報が手がかりになりました。
そこから、支える力と関節の安定性という方向が見えてきます。
病院で3か月リハビリを受けても変わらなかった。それでも、見る場所が変われば結果が変わることがあります。
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階段の下りがつらい。
病院でリハビリを受けたが変わらなかった。
旅行やスポーツを諦めかけている。
そうした重症の膝のお悩みに向き合ってきました。
まずは一度、ご相談ください。
















