大阪 堺市 鵞足炎
大阪・京都・奈良で
変形性膝関節症の膝痛・腰痛を
根本的に解決する出張運動整体を
させていただいている
パーソナルトレーナーの豊田啓太です。
膝の内側が痛む時に疑われる
代表的な症状の一つに、鵞足炎が有ります。
運動量が多過ぎる時に発症する
“使い過ぎ障害 Overuse Injury”の
一つに数えられる症状です。
因みに、膝の外側が痛む時に疑われる
代表的な症状として挙げられるのが
腸脛靭帯炎(ランナー膝・ランナーズニー)
で、しばしば鵞足炎と対にして言及されています。
鵞足炎は、膝の内側に集中している
縫工筋、薄筋、半腱様筋の三つの筋肉の
共通腱(鵞足)とすねの骨である脛骨の
摩擦によって、鵞足に炎症が生じる症状です。
縫工筋、薄筋、半腱様筋の集まる様子が
ガチョウの足のようだ、と云う事から、
その共通腱或いは付着部分は「鵞足」
と呼ばれていますが、そこに炎症が生じる訳です。
縫工筋 Sartorius Muscleは、
大腿部の筋肉である大腿筋を構成する筋肉の一つです。
股関節の屈曲・外転・外旋や膝関節の
屈曲・内旋に関わる筋肉です。
大腿部の前面を下内側に向かって
斜めに横切って、骨盤の上前腸骨棘から
鵞足まで細く長く伸びる筋肉で、人体の中で最も長い筋肉です。
支配神経は、大腿神経です。
椅子に座って足を組んだり
胡坐を掻いたりする時に特に
使われますが、この名称は、縫工(縫製職人、仕立て屋)
が胡坐を掻いて働いているとこの筋肉が浮き上がって
目立つ事に由来しています。
縫工筋の柔軟性が失われ、
硬く縮むと、骨盤が前傾するようになります。
逆に縫工筋が弱って弛むと、
膝が内側に入る原因にもなり、
延いては鵞足炎の原因にもなります。
薄筋 Gracilis Muscleは、
大腿部の最も内側に有る長い帯状の筋肉です。
恥骨結合の外側縁から鵞足まで伸びており、
股関節の屈曲・内転や膝関節の屈曲・内旋に関わります。
支配神経は、閉鎖神経です。
日常生活では余り使わない筋肉ですが、スポーツでは
水泳の平泳ぎや乗馬で特に使い、
使い過ぎて鵞足炎と関わる事も有ります。
半腱様筋 Semitendinosus Muscleは、
大腿二頭筋、半膜様筋と共に、ハムストリングスと
して知られている筋肉の一つです。
坐骨と鵞足を繋いでいる筋肉で、
膝関節の屈曲・内旋や股関節の伸展・内転に関わります。
支配神経は、坐骨神経(頚骨神経)です。
半腱様筋を含むハムストリングスの
筋肉の柔軟性が失われ、硬く縮むと、
坐骨結節が引っ張られる事になり、
縫工筋の場合とは逆に、
骨盤が後傾するようになります。
スプリンター筋とも呼ばれ、短距離走の選手によく
発達の見られる筋肉ですが、それだけに酷使して
鵞足炎を引き起こす事も有る筋肉です。