正座ができないのはなぜ?膝の内側の痛みとの関係
大阪重症膝痛専門整体院ひなたの豊田です。
正座ができない。
膝の内側が突っ張って、途中までしか曲がらない。
この悩みは、日本で生活している以上どうしても付いて回ります。
今回は、正座ができない背景を、膝の内側の痛みという切り口から解説します。
結論:正座は「膝の柔らかさ」ではなく「周囲が伸びるかどうか」で決まる
正座ができない理由を、多くの方は「膝が硬いから」と考えます。
ですが当院で評価していると、膝関節そのものよりも、膝の周囲にある筋肉が十分に伸びていないケースが目立ちます。
特に膝の内側に付着する筋肉です。
ここが硬いままだと、膝を深く曲げようとしたときに内側が引っ張られ、痛みや突っ張り感として現れます。
正座にはどれくらいの膝の曲がりが必要か
歩くだけなら、膝は60度前後曲がれば足ります。
ところが正座は、150度から160度近くまで曲げる必要があります。
つまり正座は、日常動作の中で最も深く膝を曲げる動きのひとつです。
「歩けるのに正座だけできない」という状態が起きるのは、このためです。
歩行に必要な範囲は確保できていても、その先の深い範囲が残っているという状態です。
膝の内側が痛くなる背景
膝の内側に集まる筋肉
膝の内側には、複数の筋肉が集まって付着しています。
骨盤から膝の内側へ長く走る縫工筋(ほうこうきん)。
太ももの前面内側にあり、膝を伸ばす働きを持つ内側広筋(ないそくこうきん)。
そのほか、太ももの内側を走る薄筋(はっきん)や、裏側から回り込む半腱様筋(はんけんようきん)も、膝の内側に付着します。
これだけの筋肉が一箇所に集まっているため、膝の内側は構造的に負担が集中しやすい場所です。
硬さが痛みにつながる仕組み
筋肉が硬くなると、その筋肉が付着している骨の部分を常に引っ張り続けることになります。
安静にしていても軽い張力がかかり、膝を曲げる場面ではその張力がさらに増します。
結果として、膝の内側に痛みや突っ張り感が出ます。
ここで重要なのは、痛みを感じている場所は「引っ張られている側」であって、「引っ張っている側」ではないという点です。
膝の内側を押したりさすったりしても変化が乏しいのは、原因が別の場所にあるためです。
なぜ筋肉が硬くなるのか
硬さには理由があります。
ひとつは、使いすぎです。
立ち仕事や、しゃがむ動作が多い仕事では、膝周囲の筋肉が働き続けます。
もうひとつは、使わなさすぎです。
痛みをかばって動かさない期間が続くと、筋肉は伸び縮みの幅を失っていきます。
そして三つめが、他の場所をかばった結果です。
足首が硬いと膝の内側に負担が集まる
しゃがみ込むとき、足首は大きく曲がる必要があります。
足首が硬いと、その分の動きをどこかが肩代わりします。
多くの場合、膝が内側に入る形で代償が起こります。
この動きが繰り返されると、膝の内側にある筋肉は緊張を強いられ続けます。
過去の捻挫を放置している方に、この傾向が見られることがあります。
股関節が動かないと膝が働き続ける
立ち上がる、しゃがむ、階段を上る。
これらの動作は本来、股関節と膝が分担して行います。
股関節が硬く、うまく使えていない場合、膝が余分に働くことになります。
デスクワークが長い方、脚を組む癖のある方では、股関節の動きが制限されていることが少なくありません。
膝だけを見ていても、この背景には気づけません。
反対側の膝をかばっている場合
片側の膝に痛みがあると、無意識に反対側へ体重を預けます。
その状態が続けば、かばっていた側にも負担が蓄積していきます。
「もともと痛かったのは右膝なのに、今は左が痛い」。
こうしたご相談は珍しくありません。
当院で両側を評価するのは、このためです。
当院が評価するときの視点
当院では、痛みのある膝の内側だけを見ることはしません。
まず、膝が今どこまで曲がるのかを確認します。
次に、どの角度で、どこに突っ張りが出るのかを確認します。
そのうえで、膝の内側に付着する筋肉の状態を一つずつ評価します。
さらに、足首と股関節の動きも確認します。
ここまで見て初めて、なぜその場所に負担が集中しているのかが見えてきます。
診断名は原因を教えてくれません。
半月板損傷、変形性膝関節症。
同じ診断名でも、負担のかかり方はお一人おひとり違います。
ご自身で確認できるポイント
ご自宅で確認できることもあります。
まず、うつ伏せになり、かかとをお尻に近づけてみてください。
左右差がどれくらいあるか。
どのあたりで突っ張るか。
次に、正座を試みたときに、痛みが出るのが膝の内側なのか、前なのか、裏なのかを確かめてください。
場所によって、関わっている筋肉が変わります。
この情報は、来院時にお伝えいただくと評価の助けになります。
無理に正座を繰り返さないでください
正座ができるようになりたい一心で、痛みをこらえて毎日正座を練習される方がおられます。
これはおすすめしません。
硬さが残ったまま深く曲げれば、膝の内側にかかる張力はさらに強くなります。
順序としては、まず硬さを取ること。
そのうえで曲げる範囲を広げていくことです。
順番が逆になると、痛みが強くなることがあります。
まとめ
正座ができない背景には、膝そのものより、膝の内側に付着する筋肉の硬さが関わっていることがあります。
歩行時の痛みがなくなっても、深く曲げる動きは残ることがあります。
そして、その硬さがなぜ生まれたのかまで評価しなければ、同じことが繰り返されます。
なぜ、その場所に負担が集中しているのか。
そこまで評価することが、改善に向けた第一歩だと当院では考えています。
よくある質問
正座ができないのは年齢のせいですか
年齢だけで決まるものではありません。
60代、70代の方でも正座ができる方はおられますし、40代でもできない方はおられます。
当院では、年齢ではなく現在の膝の状態と、周囲の筋肉の状態を評価します。
膝の内側が痛いとき、冷やすのと温めるのはどちらがよいですか
腫れや熱感がある場合と、慢性的な張りがある場合とで考え方が変わります。
判断に迷う場合は自己判断で続けず、状態を確認してからご案内します。
ストレッチをすれば正座ができるようになりますか
どこを伸ばすかによります。
硬くなっている場所が人によって違うため、一般的なストレッチが合うとは限りません。
合わない部位を伸ばし続けても変化は乏しく、痛みが増すこともあります。
膝の水を抜いたのに正座ができません
水がたまる背景と、深く曲げられない背景は別のことがあります。
関節内の状態が落ち着いても、周囲の筋肉の硬さが残っていれば、曲がる範囲は戻りません。
正座ができるようになるまで、どれくらいかかりますか
状態によって大きく異なります。
歩行時の痛みが先に変わり、その後に深く曲げる動きが戻っていくという順序をたどる方が多い印象です。
期間には個人差があります。
手術を受けたあとでも正座を目指せますか
術式や経過によって、目指せる範囲は変わります。
まずは現在どこまで曲がるのか、どこで止まっているのかを評価するところから始めます。
片方の膝だけ正座ができません
左右差がある場合、反対側をかばっている可能性があります。
痛くない側の足首や股関節に制限が隠れていることもあるため、両側を評価します。
まずは一度、ご相談ください
正座ができない。
膝の内側が突っ張る。
どこに行っても変わらなかった。
そうした重症の膝のお悩みに向き合ってきました。
まずは一度、ご相談ください。
執筆者
大阪重症膝痛専門整体院ひなた 代表の豊田啓太です。
重症膝痛専門施術のパイオニアとして、「最後の砦」を掲げています。
どこに行っても、何を試しても注射や再生医療、手術、さまざまな治療を受けてもなかなか改善しなかった重症の膝の悩みに向き合ってきました。
改善に向けた実績は、全国でもトップクラスだと自負しています。
実際の変化は、YouTubeの改善実績動画、お客様の口コミ、Instagramの症例動画でご覧ください。
対応エリア
当院は大阪府大阪市天王寺区寺田町にありますが、大阪府内はもちろん、関西全域、そして全国からご来院いただいています。
奈良・京都・兵庫など近隣府県のほか、遠方からお越しになる方も少なくありません。




